史読む月日―ふみよむつきひ―

歴史のこと、歴史に関わる現代のことなど。

現代日本社会

細川氏立候補を巡る池上彰氏の反論とメディア・リテラシーのむずかしさ

今日ネットを見ていて少し反省したことがあったので書いておこうと思う。 この「細川元首相に立候補促す」 池上彰氏「心外」と反論という記事を読んで、自分のメディアリテラシーの甘さを感じさせられた、ということだ。 池上彰さんと言えば、『こどもニュース』…

『怒り新党』の「上の話をする人への怒り」という話題と「吃音の看護師の自殺」に思ったこと

昨日たまたまテレビをつけていたら、『マツコ&有吉の怒り新党』をやっていた。その内容が妙に頭に残っていたらしく、朝の寝床の中でいろいろ考えていた。 この番組は日常生活の中で感じた様々な「怒り」を番組に投書し、そのないようについてああだこうだと…

国家の本来の役割と、国家が個人に幻想を与えることでその安定を図っている現状、とか

昨日書いたことを朝の寝床の幽明境中で考えていたら、いろいろ考えついたので、そのことについて軽く。 理想の社会というのはどういうものか、という問いに対して、昨日は「一人一人のやりたいことがやれて幸福である」社会が理想だ、という一応の答えを書い…

どういう社会が理想なのか

私は、世の中がどうなってほしいと思っているかというと、まあ簡単に言えば、一人でも幸せな人が増えて幸せでない人が減った方がいいと思う。でも、幸せとか望むものというのは人によってさまざまなので、それを政治の力で実現するということには限界がある…

教養の持つ本当の意味の一つは、階級転落に対する下方硬直性にあるのではないか

夕食は丸善日本橋店3階のカフェで東京駅方面の夜景を見ながら。こういう楽しみ方が文化的資産の生かし方というものなんだよなと思いつつ、fujiponさんのブログで紹介されていた西原理恵子さんの『この世でいちばん大事な「カネ」の話』の言葉を思い出した。 …

小林よしのりの時代(その4・終)

(その3)からの続きです。 2014年現在、支配的であるようにみえる思潮は、思想的な大義を求めるものではなくて、「現実主義」的な立場のものだ。それはつまり経済発展とか大国化とか現状維持とかの思想には関係ない部分に根拠をおくもので、「親米保守」と…

小林よしのりの時代(その3)

(その3)からの続きです。 90年代半ばから0年代半ばまで、かなりの部分「小林よしのりの時代」と言える時期があったように思う。小林さんは一人でさまざまなタブーに挑戦し、それまで語りにくかった問題を表に引きずり出し、論点をオープンにした。快刀乱…

小林よしのりの時代(その2)

(その1)からの続きです。 次に小林さんが取り組んだのは、意外なことに従軍慰安婦問題だった。これは次に戦争で戦った祖父たちの名誉回復を図りたいという方向へ進み、南京大虐殺を否定し、ついには大東亜戦争肯定論につながって行く。この展開は、私は個…

小林よしのりの時代(その1)

【小林よしのりの時代(その1)】 あけましておめでとうございます。今年も『史読む月日』をよろしくお願いします。 今回は現代の思想的傾向に大きな影響を与えた小林よしのりさんのことについて書いて行きたいと思います。少し長くなりましたので、何回か…

特定秘密法の成立と日本の民主主義を信頼すること

特定秘密法が成立したのを受けて、時事問題を扱うブログをやめた人が出ているのだそうだ。どういうことかと思う。河野太郎さんも書いているように、この法律で取り締まる対象になるのは特定秘密に関わる上でその資格審査を受けた人(6万人くらい)だけのは…

史読む月日

歴史についてのブログをまとめようと思って過去ログを見てみたら、私が歴史について「こう思っている」という記事は見つからなかった。つまり、私はここで、歴史についてあまり書いてこなかったということになる。 そうかもしれない。 私は高3で歴史を学ぶ…