「グローバル経済」と「新中間層の没落」
水野和夫『人はなぜグローバル経済の本質を見誤るのか』を読んでいる。
まだ読み始めたばかりなのだが、現在起こっているグローバリゼーションの本質は長期的な利益率の低下による資本の利潤回復運動であり、ということは実質賃金を下げようとする「資本の反革命」=「労働者の黄金時代の終焉」を意味するという指摘はなるほどと思った。
重要なのは、雇用されることが不利になること、つまり雇用された中産階級=「新中間層」が没落するのは歴史の必然だと著者が考えていることだろう。これはいろいろなところで指摘されているように、これからは雇われる側よりも雇う側が有利な時代だ、という考え方と一致している。
まだ読み始めたばかりだが、この指摘は重要なので、メモしておきたいと思う。