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史読む月日―ふみよむつきひ―

歴史のこと、歴史に関わる現代のことなど。

『物語 ウクライナの歴史』を買った。

物語 ウクライナの歴史―ヨーロッパ最後の大国 (中公新書)

 

『物語 ウクライナの歴史』を買った。

 

昨今のウクライナ情勢について何か書きたいなと思いながら、どうも問題の本質がどこにあるのか今ひとつわからないので、歴史から勉強しなおしてみようと思って買ってみた。ロシア帝国ソ連、またその後継国家連合である独立国家共同体というものの複雑さというものが、話をすごくわかりにくくしている面がある気がする。

 

ユーゴスラビア解体のときはセルビアが一方的に悪者になったが、今回はロシアがその役回りになるかというとそんな単純なものでもなさそうだ。ウクライナ民族主義者はクロアチア民族主義と並んでナチスとのかかわりがあった(ロシアやセルビアの影響力排除のためにドイツに接近した)ことでも共通しているが、今回の問題でその要素がどれくらい問題になってくるか、興味深いところがある。

 

ロシアとウクライナの関係というのは、どこまで同じでどこまで違うのかという根本的なところから始まる。自分の印象では京都中心の朝廷と関東の武士政権の違いくらいなんじゃないかという気もするんだが、まあそのあたりから認識が分かりやすくなるといいなと思う。

 

この本はスキタイから始まってキエフ公国、リトアニアポーランドの支配、コサックの時代、ロシア・オーストリアの支配、中央ラーダ、ソ連時代、独立、という形で章立てがされている。モンゴルの支配や現在最大の火種になっているクリミアのあたりについてはあまり大きくは取り上げられてないようだ。しかし、章にはなっていなくても当然小見出しで示されてはいるので、基本的な理解は得られるだろうと思う。