史読む月日―ふみよむつきひ―

歴史のこと、歴史に関わる現代のことなど。

小林よしのりの時代(その3)

(その3)からの続きです。 90年代半ばから0年代半ばまで、かなりの部分「小林よしのりの時代」と言える時期があったように思う。小林さんは一人でさまざまなタブーに挑戦し、それまで語りにくかった問題を表に引きずり出し、論点をオープンにした。快刀乱…

小林よしのりの時代(その2)

(その1)からの続きです。 次に小林さんが取り組んだのは、意外なことに従軍慰安婦問題だった。これは次に戦争で戦った祖父たちの名誉回復を図りたいという方向へ進み、南京大虐殺を否定し、ついには大東亜戦争肯定論につながって行く。この展開は、私は個…

小林よしのりの時代(その1)

【小林よしのりの時代(その1)】 あけましておめでとうございます。今年も『史読む月日』をよろしくお願いします。 今回は現代の思想的傾向に大きな影響を与えた小林よしのりさんのことについて書いて行きたいと思います。少し長くなりましたので、何回か…

特定秘密法の成立と日本の民主主義を信頼すること

特定秘密法が成立したのを受けて、時事問題を扱うブログをやめた人が出ているのだそうだ。どういうことかと思う。河野太郎さんも書いているように、この法律で取り締まる対象になるのは特定秘密に関わる上でその資格審査を受けた人(6万人くらい)だけのは…

史読む月日

歴史についてのブログをまとめようと思って過去ログを見てみたら、私が歴史について「こう思っている」という記事は見つからなかった。つまり、私はここで、歴史についてあまり書いてこなかったということになる。 そうかもしれない。 私は高3で歴史を学ぶ…